2023年10月24日 (火) 14:25
本日10月24日(火曜日)は二十四節気の「霜降」です。
季節のお便りはこちらからどうぞ→https://www.chichi.co.jp/special/24/autumn06/
最近 特に感じることですがマニュアル化し過ぎていることの弊害です。
マニュアル漢方、マニュアル鍼灸……。
風邪にはこの漢方、腰痛にはこのツボ……。
マニュアル化すると楽ですが一つも治せません。
例えば、この間も逆子の方が来院されました。
現在32週で4週間前に逆子になり一度も治らないとのこと。
案の定、他院で足の「三陰交」にお灸をすえていました。
逆子体操もしていました。
逆子=三陰交……まさにマニュアル通りの治療です。
これでは改善しない方が多く、当院にたどり着きます。
この方の治療は右足の「臨泣」に銀のテイ鍼で瀉法をしました。
これを2回続けて逆子は治りました。
逆子になってしまう原因も人それぞれです。
画一的にお灸をしてもかえって熱を籠らせて悪化する
可能性もあり危険です。
一人一人、毎回きちんと診断しないと結果は出ません。
鍼は効かない、私には合わなかった と思われてしまうのが残念です。
効かない鍼をし、その患者さんに合う治療を出来なかっただけのことです。
確たる診断技術がないのであれば、治療するべきではありません。
当てずっぽで、なんとなくで治療される患者さんが悲劇であり
同業者として首を絞める行為です。慎んで勉強してもらいたいものです。