2022年7月7日 (木) 09:34
本日7月7日(木曜日)は七夕であり、二十四節気の「小暑」です。
いつも致知出版の小笠原さんから季節のお便りを頂いていますが
今回は私の敬愛する五木寛之さんの朝顔のお話に
感動しました。
皆様にも読んでいただきたく、全文を載せておきます。
高野勲 様
梅雨を感じないままに梅雨明けとなり、
厳しい暑さが続いていますが、
高野勲様におかれましては、
お元気でお過ごしのことと拝察申し上げます。
今日の季節の便りは「小暑」です。
どのようなお話をお届けしようかと、
色々考えているなかで、ふと朝顔の姿が目に留まりました。
そして思い出したのが、以前『致知』の総リードでも紹介されていた、
五木寛之氏の次の話です。
その話とは・・・
***
朝顔の花は朝の光を受けて
咲くのだと思われていた。
しかし、ある植物学者が朝顔のつぼみに
24時間、光を当てても花は咲かなかった。
朝顔の花が咲くには、
朝の光に当たる前に、
夜の冷気と闇に包まれる時間が
不可欠なのだという。
*****
この話を目にしたとき、
普段何気なく見ていた朝顔が、
ただ一日咲き切る姿に、深い感動を覚えました。
これから本格的な夏に向かい、厳しい暑さも予想されますが、
花たちのように、命輝かせながら、
日々お過ごしいただければと・・・
今日ご紹介の詩は、「坂村真民一日一言」(7月20日)より
「朝顔夕顔」です。
ただ無心に咲く花たちの姿とともに、
言葉に触れていただければと・・・
https://www.chichi.co.jp/special/24/summer05/
致知出版社 小笠原節子
朝顔に限らず、梅の花なども寒く厳しい冬を乗り越えて初めて
あの素晴らしい可憐な花を咲かせ、人々の心を癒してくれる……。
いや、人目に付こうが付くまいが花たちは精一杯咲き切って散って行く……。
誰に教わるでもなく、力一杯咲き誇り、潔く散って行く……。
花から教えられる自然の摂理にもっともっと耳を傾けて行きたいものです。